エウルア

CV:佐藤 利奈

エウルア――城外の任務をいつも請け負う「浪花騎士」、反逆の旧貴族の末裔でもある。旧貴族の家系に生まれたことで、罪人に血を受け継いだ彼女。その血筋に対する偏見の中を歩くため、エウルアは独自の処世術を用いることとなった。(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:10月25日
所属:西風騎士団
神の目:氷
命ノ星座:波沫座
名刺:好感度名刺:氷印(ひょういん)…冷酷な心は、自分を守るためのカモフラージュ。
古き一族出身の「波花騎士」、同時に西風騎士団の遊撃小隊隊長でもある。旧貴族の末裔でありながら、敵対関係にある西風騎士団に入団した理由は、未だ謎に包まれている。

キャラクター詳細

エウルアは西風騎士団で「遊撃小隊隊長」という席に就いている。
彼女は常に小隊を率い、魔物やアビス教団を退治しているため、モンドに帰ってくることは滅多にない。
「波花騎士」の称号を持つエウルアは、剣術に長けているだけでなく、知略と胆力をも兼ね備えた人物だ。ファルカ大団長にもその高い実力を認められており、彼女は「蒲公英騎士」に匹敵するほど優秀な騎士と評価されている。
二人の力ある騎士がモンドを守護していることは、実に喜ばしいこと。しかし、エウルアとジンの間には大きな違いがあった。
エウルアは、旧貴族であるローレンス家の末裔なのだ。彼女にはモンドを闇に堕とし入れた罪人の血が流れている。
特殊な出自であるため、エウルアに対するモンド人からの評判は極めて悪い。ローレンス家は旧モンドの愚かさと暴政を象徴する一族、心の底に潜む痛みを思い出させる存在である。
エウルアが表舞台に立つということは、人々の古傷を再び広げるのと同じこと。旧貴族を憎んでいる人々は、彼女に恨みをぶつけてきた。
しかし、そんなエウルアが選んだのは騎士の道。しかも、隊長格にまで昇進する。
城内で向けられる様々な疑いのまなざしに対して、自分の目的は全て「復讐」のためだと隠さず主張する彼女。人々はその包み隠さない振る舞いに恐れ、一時は騎士団の内部を探る「スパイ」だと思い込んでいた。
だが、西風騎士団の代理団長であるジンはそのように思ったことなど一度もない。エウルアの話をすると、ジンがとても友好的な態度で彼女と接していることが分かる。
「噂を信じてはいけない。人々は本当の波花騎士を理解していないだけだ。」

命ノ星座

★潮の幻像(うしおのげんぞう)
★浪花の淑女(なみはなのしゅくじょ)
★ローレンスの血統(ろーれんすのけっとう)
★劣等感との戦い(れっとうかんとのたたかい)
★騎士の素質(きしのそしつ)
★高貴なる者の義務(こうきなるもののぎむ)

天賦

★西風剣術・旧貴族(せぴゅろすけんじゅつ・きゅうきぞく)
★氷潮の渦(ひょうちょうのうず):「波花はこのように渦を巻き、高貴な冠を飲み込んだ。そして、冷たき波のしぶきに黄金の冠が映る。その一粒一粒が、光り輝いていた。」
★氷浪の光剣(ひょうろうのこうけん):落ちぶれるのは簡単なこと。それでもなお、彼女はこの潮流を凍結させ、止めようとする。
★氷の残剣(こおりのざんけん)
★戦意の表れ(せんいのあらわれ)
★貴族の省察(きぞくのしょうさつ)

神の目

「恨み」の根底には何があるのか。
悲惨な境遇?それとも不幸な出来事?
「復讐」で何を成せるのか。
正しき地位を取り戻す?それとも憎き相手に苦痛を与える?
一族の栄光を取り戻し、民衆の畏敬を勝ち取り、再び支配者として頂点に君臨する…しかし、エウルアの胸の内では、そんなこと全てどうでもよかった。
彼女は過去の屈辱を直接受けたわけではない、むしろ一族の重圧の方が彼女を苦しめていた。枷を取り除こうにも、人々に認められるのは決して容易いことではない。
恨みと復讐、それは彼女にとってただの惰性であり、争いを避ける合図と盾に過ぎなかった。
特殊な身分と立場を持つ自分は批判の言葉をどう無視し、どのような価値観を重視すべきなのか…
どう戦えば、重く苦しい血統と決着をつけられるのか…
様々な悩みを心に抱えながら、彼女は世に忘れられた年老いた偵察騎士に弟子入りした。そこで広い心と堅実であることがいかに大切かを学んだ。
恨みや復讐よりも、家族や他人よりも、まずは「自分自身」を見つけなければならないことを学んだ。
「自分」らしい生き方、「自分」を守るすべ、「自分」の目標…
恨みや復讐を口にしてきた彼女だが、その根の善良さと打たれ強さは本物だ。
エウルアだけの優しい復讐の道。彼女がその道を見出した瞬間、神の目が静かに現れた。

ストーリー

キャラクターストーリー1

罪人ローレンス家の出身、旧貴族の末裔、同時にモンドでも指折りの剣術の達人。
罪深き血筋と高い剣術の腕を兼ね備えた人物、それがエウルアだ。
いつ反乱を起こすのか、何を奪われるのか…モンドの住民にとって、この遊撃小隊隊長は嵐の夜に揺れる波のように予想のつかない存在である。
ただ他人からそのように扱われることに対し、エウルアは無関心で冷淡。もし目の前で嫌疑をかけられれば、彼女はこのように返す――「いい度胸ね…この恨み、覚えておくわ。」
根深い恨みに苛まれる彼女は、いつも城外の任務を請け負っている。たまにモンド城内に戻って来ると、大剣を持ったまま西風騎士団本部へとまっすぐ向かう。
ある日、二人の新人衛兵がそんな彼女を見かけ、慌てふためいた。しかし止めることもできず、彼女がジン団長の執務室に入って行くのを黙って見届けてしまう。
ただ奇妙なことにいくら時間が経っても、執務室から戦いの気配は感じられなかった。
衛兵たちは心配し、騎兵隊長のガイアと図書館司書のリサに助けを求めた。
「あの遊撃隊長がまた勢いよく代理団長のところに?」
「あら、お茶会かしら?そういうことならわたくしも早く行かないと。」
リサは足早に執務室へ、ガイアは二人の衛兵を外に連れ出し笑いながら説明した。
「ジンには人を見る目がある、お前たちもそれは知っているだろう。俺たち西風騎士団が見るのは、出自よりも能力だ。だからジンはわざわざ時間を作って、遊撃小隊隊長と剣術を切磋琢磨し合っている。それは騎士団のためであり、過去の怨念のためだ。賢いと思わないか?」
「は、はぁ…そういうことでしたか…」「お茶とは、切磋琢磨という意味だったんですね…」
このようなことが、ほぼ毎月起こる。しかし、怨念を終わらすため剣術を磨き合っている割には、音が全くしないのは一体どういうことであろうか?

キャラクターストーリー2

実際のところ、エウルアに危険人物らしき雰囲気はない。そのイメージは先入観のせいであり、むしろエウルアは弱者の立場にあると考えてもいい。
たとえば、商店は彼女に物を売らず、飲食店であれば彼女の注文を雑に扱う。さらには、勤務担当エリアの住民が協力を拒否することもある。そのため、エウルアは仕事中よく壁にぶつかる。
その影響から揉めごとに発展した場合、エウルアは強気にこう言い返す――「この恨み覚えておくわ、いつか必ず返すから。」と。不思議なことに、この言葉はまるで魔法の呪文のようで、それを言うと極めごとがその場でぴたりと止む。
そんな言葉を口にするエウルアだが、実際にモンドの人々を傷つけたことなど一度もなく、彼女は常に規則を遵守している。彼女の態度は冷淡に見えるものの、その言動や立ち振る舞いは真っすぐとしたものなのである。
彼女の普段の行いから文句をつける理由を見失った人々は、次第に恐怖心が薄れていった。彼女の「恨みを覚える」という発言は、自然と「そこまで」という警告の言葉となったのだ。
西風騎士団を滅ぼすかもしれないエウルア、スパイかもしれないエウルア…騎士団の新入りにとって、そんな彼女は厄介な人物である。
新兵がジン団長の伝言を伝えようとエウルアを探しに行くと、冷たい一言を返されるのだ――「モンドの罪人の末裔を働かせるなんて、君たちもまだまだ努力が足りないわね。」
厳しい口調でそう返すも、彼女は全ての任務を完璧にこなしてくる。そして、伝言を伝えた新兵も彼女の実力を認めざるを得なくなる。彼女は飛ぶ鳥を落とすような勢いで昇進していき、数年で「遊撃小隊」の隊長となった。
冷たく無愛想な波花騎士、騎士団と敵対関係にある旧貴族、付き合いにくい悪人…果たして、どれが本当の彼女なのだろうか?
伝言を伝えた帰り道、新兵は遊撃小隊エウルアの振る舞いを真剣に振り返ってみた。
彼女が他人に目をやる時、優しくて心強い表情になるのはなぜなのか?これほど真面目な人ならば、頼りにしてもいいのではないか、と新兵は考えるのであった。

キャラクターストーリー3

モンドは自由と喜びに満ちた都。ここでは罪人の末裔でも友人を作ることができる。
エウルアと民衆の間には、頼れる橋渡し役がいる、それが偵察騎士アンバーだ。
人に好かれるアンバーといる時、店主は通常価格でエウルアに物を売ってくれる。店主の機嫌が良い時は、アンバーとの雑談が長引いてしまうこともあるが、隣にいるエウルアは社交的な振る舞いを見せる。
お人好しのアンバーはエウルアとよく一緒に出かけ、必要があれば代わりに日用品などを彼女の家に届ける。
また遊撃隊長が積み上げてきた数々の功績は、アンバーが皆に伝えたものだ。民衆がその功績を耳にすると、誰もが驚きを隠せないといった表情をする。
週末の早朝、アンバーは木箱を積み上げて作った講壇の上で、エウルアの新たな功績を伝える――「先日、西風騎士団の遊撃小隊隊長がドーンマンポートで一人の女性を救出しました。そして調査の結果、港に潜伏していたアビス教団を発見し、一網打尽にしたんです。救出した女性は璃月でも有名な法律家で、後日騎士団は璃月の和記庁から感謝の手紙を…」
歴史がもたらす偏見を変えたのはアンバーの努力のおかげかもしれない、もしくはエウルア自身の騎士としての行いがモンド人の長年抱いていた恐怖心を晴らしたのだろう。ここ数年、民衆のほとんどは彼女に対し敵意を持たなくなった。騎士団のメンバーも、彼女の活躍を目の当たりにし感嘆を漏らす。
エウルアが率いる「遊撃小隊」の隊員達も彼女の味方であり、強き後ろ盾となってモンドを守っている。
これらの変化を一番嬉しく思っているのはアンバーだ。なにせ、エウルアが騎士団に入るずっと前から二人は知り合いなのである。祖父の弟子であったエウルアを、アンバーは心の底から信頼している。

キャラクターストーリー4

普段は冷たく鋭いエウルア、そんな彼女だが優れた料理の腕前を持っている。
遊撃小隊の隊員が「騎士団で最高の兵糧」と自慢するほどだ。彼らの懐には常に月の形をしたパイが入っている。この携帯食は絶妙な味をしており、食べた者は皆必ず絶賛する。
小隊の専属料理人がこの携帯食を開発する際、エウルアの作ったデザートを参考にし、長時間焼くことでパイの歯ごたえを高めたそうだ。元のレシピにあった長期保存に向かない材料を変更することで、コストを下げると同時に保存期間を延ばしたという。
これほど手を加えられていてもパイの味は美味しい。遊撃小隊の隊員はそれを食べながらふと思った――隊長が作ったオリジナルのパイは、どれほど美味しいのだろうか?
それほどまでの腕を持つに至った理由は、図書館の古い本の中に記されている――遥か昔に没落したローレンス家だが、今も支配階級に戻ることを望んでいる。その偉大なる時を迎えるため、跡継ぎとなる子供には異常とも呼べるような厳しい英才教育を施してきた。
「貴族の義務」とは、あらゆる面で完璧でなくてはならない。所作、礼儀、学問だけでなく、そこには料理や家事も含まれるている。
ローレンス家ではこのように考えられてきた――「解放後のモンドは礼儀と品位に欠けている。我ら一族がいずれ権力を取り戻しても、適任となる召使いを見つけられないかもしれない。俗世の泥沼にはまらぬよう、注意せねば。」
ローレンス家に仕える料理の先生は非常に厳しい人物である。生地を作る際、小麦粉を小さじ半分間違えたり、塩が多すぎたり、焼き上げのタイミングが二秒遅れたりしただけで、叱責と罰を招くおそれがある。エウルアにとって、他人から羨ましがられるような料理の腕も、古いしきたりに従っただけの無駄な結果に過ぎない。
彼女に認められた…いや、彼女に「恨みを持たれ、世話を焼くも素直になれず、いつも近くをうろうろとしている者」のみが、彼女の手作り料理を味わうことができるだろう。

キャラクターストーリー5

伝統的な礼儀作法の他に、旧貴族が「第二の魂」として尊重するものが芸術である。
祭礼の舞――名門貴族が自身の高貴さを誇示する儀式はまさにその魂の結晶、権力の頂点に位置する最も輝かしい宝石だ。
民衆の間で伝わる話によれば、旧貴族が力でモンドを統治する前、大貴族たちがこの祭礼の舞を作ったという。
ローレンス家を表す第三幕「輝きの燭光」は、祭礼の舞の中でも一番重要な部分だ。舞人は地位の高い者が担うことになっており、通常は一族の長女が務める。
舞を完璧なものとするため、ローレンス家は一流の踊り手を教師として雇ってきた。つま先から体の端々へと流れる血は栄光の証、舞人は誇りを胸に踊る。
この古き伝統は長い年月を経てもなお脈絡と受け継がれ、ローレンス家が民衆から追放されて久しい今日まで守られてきた。
しかし、華麗な舞を踊るのに相応しい盛大な宴と優雅な舞台を失った今、かつてほど「祭礼の舞」は高貴なものではなくなった。類に対する要求も次第に低くなり、教師の指導も厳しいものから緩いものになっていった。ローレンス家は己が無力をついに痛感した、こうして舞の練習は時間が余った時にのみ行うものとし、必修科目から外されることになる。
時が経つにつれて、この舞が背負ってきた悪しき色彩は薄れ、そして今は美しい舞のみが残った。
辛く苦しい他の鍛錬と比べ、舞の練習はローレンス家長女のエウルアにとって唯一息抜きができた時間だ。
今のエウルアは芸術とは無縁に見える。他の人が見ても、「波花騎士」と舞を結び付けるのは難しいだろう。
だが舞が持つ独特な芸術、言葉では表現しきれない律動の美しさは、エウルアの剣術に引き継がれている。
大剣を振るう優雅な姿は、まるで月の光のように穢れなく、遠く手の届かない存在だ。

「堅氷」と「浪花」(けんひょうとなみはな)

エウルアはローレンス家の家紋「堅氷の印」を所持している。これは一族の武力を象徴する至高の証であり、モンド開拓時代初期、まだローレンス家が没落していなかった時の意志を表したものでもある――この印は高潔で炎を恐れず、冷静で揺るぎないことを意味した。
過去千年の間、「堅氷の印」を受け継ぐ試練を通過した者はごく僅かである。この家紋は一族の希望と共に継承されてきた。
エウルアが試練を受けたのはまだ幼い頃のこと。だが、彼女はいとも容易く試練を突破し、「堅氷の印」を授かった。この誇りを背負い彼女は一族の屋敷を離れ、家族との連絡を最小限に留めるようになった。
彼女の氷の剣は、まさにその実力を表している。吹雪のように冷たく、あらゆるものを足止めさせる。
冷たく透き通った、氷のように輝く彼女。しかし、彼女の称号は氷のイメージとはほど遠い「波花騎士」。人々がこの称号を聞けば、水元素の使い手だと勘違いするだろう。
この称号の由来は彼女の戦い方が関係している。
エウルアは精巧な骨笛を持っており、それを吹くことでまるで本物の波が打ち寄せるかのような音が辺りに響き渡るのだ。
彼女が率いる小隊の勤務エリアは海岸の隣。そのため波の音は戦略の幅を広げ、敵の判断をかく乱させることができた。さらに知力の低い魔物であれば津波と誤認させ、四方に散り散りにさせることも可能にした。
このような技術を用いて、エウルアは少数で多数の敵を制してきた。他に類を見ないこの戦術こそが、「波花騎士」の称号を賜った所以である。また、エウルアが波を選んだのには、彼女なりの理由も存在する。
「波花」よりも「堅氷騎士」の方が彼女のイメージとして想像しやすいだろう。
それでも、冷たく堅苦しい堅氷より、踊る波花の方が彼女は好きなのだ…
波であれば珊瑚や砂浜を優しく抱きしめることができる。
厳しく鎖で束縛するのではなく、自由に打ち寄せる波こそが彼女の憧れなのである。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:西風騎士団遊撃小隊隊長、「波花騎士」エウルア・ローレンスよ…そう、ローレンス。私は罪人の末裔、いずれ騎士団を裏切る者。今、彼らへの復讐の計画を立てている最中なの。
●世間話・騎士の仕来たり:騎士と貴族の仕来たりは似ているわ。ただ、騎士は小難しいところが簡略化されているの。
●世間話・剣技:私と西風剣術について学びたい?一人前になった君に復讐するのも、悪くないわね。
●世間話・貴族の仕来たり:貴族たちの古い仕来たりなんて…聞き流してちょうだい。いつか私みたいに、何百条もの仕来たりを暗記させられても、本気にしてなくていいから。
●雨の日…:早く傘の下に入りなさい!君が病気になって体を壊したら、復讐する相手がいなくなっちゃうじゃない。
●雷の日…:厄介な天気ね。雷の音は感知能力に影響を与えるわ。
●晴れの日…:良い眺めね!高い所に登れば、敵の位置が一目瞭然だわ。
●おはよう…:起きなさい!日の出前の2時間は、徹夜した哨兵が一番疲れている時間帯よ、絶好のチャンスなんだから!
●こんにちは…:眠くなったところを襲われないためにも、お昼は穀物よりも肉類ね。
●こんばんは…:「柔らかな風と共に、夜を過ごさんことを」…旧貴族の挨拶の中では珍しく耳障りのいい言葉よ。骨笛の子守唄が聞きたい?永遠に目が覚めなくなるけど…こういう復讐の仕一方はつまらないわ。
●おやすみ…:骨笛の子守唄が聞きたい?永遠に目が覚めなくなるけど…こういう復讐の仕一方はつまらないわ。
●誕生日…:今日は記念すべき日ね。君の成長は年齢だけに限らない。特製の骨笛を君にあげるわ、私の吹き方を学んでちょうだい。私が君に復讐する時が来たら、その骨笛を吹いてね。そうしたら私を足止めできて、時間稼ぎにもなるし、面白くなると思うわ。

自己紹介

●エウルア自身について・騎士:敵の内部に潜入すれば、簡単に復讐ができるでしょ?だから騎士団に入ったの。
●エウルア自身について・態度:西風騎士団に入ったからには、基本の職務くらい全うするわ。じゃないと、毎日ダラダラと過ごしている人以下になっちゃうじゃない。たとえ罪人でも、そんな恥はかけないわ!
●エウルア自身について・遊撃:遊撃騎士の役目は、自由に攻撃を仕掛けたり、敵の側面から攻撃して牽制したりすること。ルールが少なくて、私にぴったり!
●エウルア自身について・舞踊:ローレンス家の伝統は、なにもすべてが無駄という訳ではないの。少なくとも「祭礼の舞」は、純潔と高貴で私の心を落ち着かせ、数々の慰めをくれた…この何年もの間、私はそれを忘れず、すべてのステップを体に刻み込んだ…だから、私だけの「西風剣術」を学びたいのなら、まずはこの舞から始めないといけないってことよ!
●共通性について…:私たちって、実は少し似ていると思わない?
ほら、モンドからすれば二人とも「外来者」でしょ。ただ、君は私と違ってに歓迎されているけど、私はいつも警戒されて、敵意を向けられる…
●復讐について…:君と私はこれからも因縁深いかたき同士になっていくと思う。面倒だから、いつの日かまとめて清算しない?10年後か、20年後か…安心して、私がちゃんと覚えておくから。でもそれまで、無事でいてよね。
●「神の目」について…:「罪人の末裔」、この称号は決していいものじゃない。だから、私自身のやり方で復讐を続けないと、そこから脱出することはできないの。そして、復讐するためには力が必要、「神の目」を手に入れたのも、必然だったというわけね。
●シェアしたいこと・骨笛:私の骨笛には色んな音色があるの。敵を惑わせることもできて、とても実用的でね。よくこれを使って波の音を奏でているから、「波花騎士」の称号もこれが由来ってわけ。でも、骨笛が璃月のものだということは誰も気にしていないみたい。それもそのはずよね、モンドから忌み嫌われている罪人が、人々に忘れ去られた璃月人の教えを受けていることなんて、誰も探究する気が起きないもの…
●シェアしたいこと・酒の飲み方:本来はね、熟成した蒲公英酒には銀の盃を使うべきなの。12分間冷ました後に氷を入れて、氷の6分目のところにお酒がくるように調整する。でもそんな面倒な事、私は御免だわ。
●興味のあること…:霧氷花よ。その花から作られる粉末は骨笛の音色をより透き通るようにする効果があるの。どうして霧氷花は数が少ないのかしら…
●エウルアを知る・1:罪人の経歴なんて、知っても得しないわよ?どうせ何をやったって敵視されるし、危険人物と見なされてしまう。これでも今は大分ましになったのよ、騎士団に入っていなかった頃は、鹿狩りもモンドショップも私に物を売ってくれなかった。だから、野外で狩りをしては、食料を自分で調達していたの。
●エウルアを知る・2:腰を低くして、謙虚でいれば許されるかもしれないって、そう人から勧められたけど、それって「罪人」になったことがないから言えるのよ。「罪人」は簡単に許される存在じゃない。だったら、正々堂々と正面から復讐した方が格好がつくでしょ。私が負けたら、きちんと言うことを聞く。逆に私が勝ったら、私の要求を満たしてもらう…例えば、うん、ちゃんと物を売ってくれるとか。
●エウルアを知る・3:西風騎士団は結構まともね、少なくとも個人の「身分」よりも「才能」を重視するもの。
過去に何度か騎士団の精鋭たちと勝負をしたことがあるんだけど、実力でねじ伏せたわ。そしたら、入団の誘いが来たというわけ。騎士団で仕事ができれば、復讐も簡単にできるし、生活も改善され、る、こんないいことってないでしょ?
●エウルアを知る・4:ローレンス家は没落してから汚名を背負うことになったの。それまでは栄光に満ち溢れていたけど、そんなことは皆忘れてしまったかのよう。大団長からは、騎士として上手くやっているし、ローレンス家の栄光を取り戻すとまではいかなくても、偏見に対し正面から立ち向かえているって言われたわ。この言い方、結構私好みなのよね。
●エウルアを知る・5:もし一族の人がまだそんなことに捉われていて、モンドに手を出そうとしているのなら…彼らとローレンス家の名は、この私が直々に抹殺する――これが私が唯一行いたいと思う、「一族の役目」かな。そのあとは、適当に苗字を変えるわ。そうだ、君が付けてもいいわよ!
●趣味:涼しくなるようなことが好きね。キンキンに冷えたお酒とかドリンクを飲んだり、峡谷の峠に座って風にあたったり、ドラゴンスパインの湖に飛び込んで浸かったり。湖のそばを歩いていたら、私に氷水の中に引きずり込まれる、なんてこともあるかもね。
●悩み:酒場の客が多くて、相席をする時かな。ローレンス家の人だと知った途端、威張ってくる人や挑発する人、意地悪をする人があちこちからやってくるの。もう、そんなんじゃお酒も飲めなくなるじゃない。
●好きな食べ物:手作りのお菓子を作るのが好きよ。と言っても甘いものじゃなくて、トマトアスピック入りエッグロールを冷やしたものね。冷えたラズベリーのミントカクテルにとても合うの。でもやっぱり、私のお菓子を食べて笑顔になってくれることが一番嬉しいかな。
●嫌いな食べ物:濃厚なスープは受け付けないわ。重い口当たりと、満腹感があるから運動と戦闘に影響が出るし、持ち運ぶのも面倒。私の天敵ね!
●突破した感想・起:戦闘スキルが大幅に向上したわね…でも、まだ満足してはいけない。騎士団には非常に勤勉な人がたくさんいる。彼らを倒して復讐を果たしたいのなら、よりもっと前に進まないと!
●突破した感想・承:中々悪くないわね。今の私の実力なら、代理団長にも勝てる気がする!
●突破した感想・転:おかしいわ…君と一緒にいると、力の成長がとても速い…どうやら君とかたき同士になったのは幸運なことらしいね、これからもついていくわ…
●突破した感想・結:よし!この堅氷の力はもうコントロールできる。代理団長どころか、大団長ですら私を止められないわ!さっそく計画を立てて、進撃開始よ。西風騎士団を倒した後は、君だからね。逃がさないから、おとなしく私のそばにいて、すべてを見届けなさい。

関連キャラクター

アンバー:アンバーはいつも自分勝手なのよ。私が騎士団に入った日も、私の宿舎を掃除してくれたり、私を連れて色んな所に見学に行ったり…まるで私が妹に世話をされている姉みたいで。そんなのみっともないじゃない!この恨み、全部覚えておくから!

→エウルアはわたしの友達だよ!彼女の冗談に慣れれば、いい人だってことが分かるはず!エウルアは自分の名前のせいで、誤解されることが多いの。どうすればみんなに分かってもらえるのかな…

ウェンティ:あの吟遊詩人が歌っているのを聞いたことがあるわ。ローレンス家のことを今まで聞いたこともないような口調で面白おかしく語っていた。私ですら笑いを堪えきれなかったの…この恨み、絶対に忘れない!

→エウルアのお酒の趣味はなかなか面白いものだよ。夏でも冬でも氷をいれた冷たいのを飲むんだ。彼女みたいなのは、今のモンドにそういないだろうね。彼女とはいい飲み友達になれそうだよ。ん?ボクの作ったローレンス家の歌が…彼女の耳にも?あははっ、それがどうしたの?もしかしたら僕たち、一緒に歌えるかもしれないね。

煙緋・出会い:話せば長くなるけど…ある日、アビス教団の危険物を追跡していたら、たまたま彼女を救出したの。当時、教団の危険物は一般の貨物を装って、ドーンマンポートから璃月港まで運ばれていた。彼女はその商船の顧問を担当していて、貨物に問題があることに気付いて、独自に調査していたらしいけど、結局危険な状態に陥ってしまった。私たちの到着があと数分遅れていたら、大変なことになっていたわね。

見解:それ以来ずっと連絡を取っているの。彼女の賢いところ、結構好きなのよ。規則を大切にはしているけど、融通も利いてね、騎士団の人たちも彼女から学んだらいいのに…それに彼女なら、私が探しているあの人を見つけられるかも…私への恩返しとしてね。

→昔、エウルアに救われたことがあるんだ。それ以来、手紙でやりとりをしている。彼女は騎士団の条文を熟知しているのだが、決してそれに囚われない。むしろ、それを逆手に取って様々な問題を解決しているんだ…私に通ずるところがあるからか、彼女とは気の許せる仲になったよ。だが、あの気さくさは私には真似できない。なにせ、私たちの職務は、全く異なるものだからな。

ジン:代理団長か、彼女と私の一族は宿敵同士なの。でも彼女は、仕事とプライベートを分けられる人で、私の実力を認めている。私を騎士団に誘って、チャンスもたくさんくれた。だから彼女への復讐には、見苦しくない敗北を与えようと考えているわ。

→エウルア?コホン…彼女の生まれについては気にしないであげてくれ。西風騎士団は一人一人を平等に評価する。エウルアは物事の善悪をはっきりと理解していて、才能にも恵まれている。時に危険な発言をするのは彼女の性格からくるものだ。だから、どれほど私に挑戦的な態度を取ろうと、私は気にしない。

スクロース:あの錬金術師…前にアビス教団の拠点に潜入できる装置をくれたことがあるの。でも結局爆発しちゃって、その場で13体ものヒルチャール暴徒に囲まれたわ…後から彼女に落とし前をつけに行ったんだけど、申し訳なさそうに慌てていたし、壁にはずらりと並んだ失敗記録も貼ってあって…何も言えなかった。まあ、体が汚れてみっともなかっただけで、傷を負わなかったからいいけど。

→遊撃騎士の仕事はとても危険なんだけど、エウルアさんはいつも大胆な行動を取るの。だから彼女が敵の拠点に潜入しなくても済むように、偵察装置を作ってあげたんだけど…エウルアさんの気迫に押されて、使用方法を説明する時に注意事項をいくつか伝え忘れちやって…それであんな事故が…
どうしよう…私、彼女の恨みを買ったんじゃ…

ディオナ:彼女のこと?不思議なバーテンダーよね、この私と気が合うなんて。彼女はモンドの酒造業を潰すためにバーで働いていて、私は騎士団に復讐するために騎士団にいる。こんな奇妙な縁があるのね…

ディルック:私には気が合わない人が騎士団に何人かいる、そして彼も騎士団のことが気に食わない。理論上、私たちは同じ立場にいる。でも彼のそっけない感じ、なんだか代理団長よりも面倒な人みたい。私は関わり合いたくないわ。

→彼女のことは話に聞いたことがある。独自の理念を貫き、そして一族の束縛から抜け出そうとするその彼女は称賛に当たる人物だと僕は惟。それなのに…西風騎士団に入ってしまうとは。

トーマ:君はエウルア・ローレンスにも会ったことがあるのか?オレが知ってるのは、あの一族の人間が性悪で関わらない方がいいということだけ。ああ、君とこんなことを話していると、またモンドの思い出がよみがえってくる…いいなぁ。

バーバラ:一体どんな秘訣があれば、あんなに人から好かれるのかしら。もし彼女から何か学べたら…いや、やっぱりなし。「アイドル」と「罪人の末裔」なんて、どう考えても噛み合わないもの。

ファルカ:大団長、チッ…彼はとても真っ直ぐな性格をしていて、つまらないことや噂も気にしない。まっ、典型的な良い人ではあるわ。彼とは一度剣を交わしたことがあるけど、引き分けに終わった。あの気楽な表情におちゃらけた態度、きっと手を抜いていたんだわ…私を軽く見ていたのよ!この恨み、絶対に忘れないわ!

★ミカ:交流…ミカが遊撃小隊に配属された時、彼も他と同じように何日もしないで辞めていくものだと思っていたわ。けれど、彼は何も言わずに任務を完璧にこなした。それどころか、使い走りの任務をすべて自分から引き受け、他の人とコミュニケーションが必要になることは、私の代わりにしてくれたの…ふんっ、どうしてみんな私の世話をしたがるのよ。まったく、いったい誰から学んだのかしら…

帰還…今回ミカが遠征隊から戻ってきたけど、性格に変化はなかったわ。でも、実力のほうは格段に増していた。どうやら大団長はきちんとみんなを鍛えていたようね…ん?彼自身もそれに気付いていない?それは彼が鈍いからでしょ…それか、謙虚なのよ。私の小隊の一員なんだから、成長したことなんて一目でわかったわ。

→任務…エウルア隊長は独特な戦闘スタイルを持つ「強者」です…いつもお世話になっています。入隊当初から、他の隊員の数倍に及ぶ多彩な任務を任されまして、僕の適応力を物凄いスピードで鍛えてくれたんです。エウルア隊長の言い回しも、慣れると一緒に過ごす時間がとても楽しいですよ!

振る舞い…実は僕、エウルア隊長のことが羨ましいんです。気さくで優しいだけじゃなく、内面もとてもタフですから…もし、僕が他人に変な目で見られたり、陰口を言われたりしたら…外に出るのが怖くなっちゃうかもしれません…

リサ:面倒な女、彼女の頭脳には何千…いえ、何万冊もの本が詰まっている。彼女はローレンス家の悪しき歴史を、日付まではっきりと暗記しているわ。彼女なら、あの人の行方が分かるかもしれないけど、そんなことを頼むのは気が引けるわね…

レザー:礼儀にこだわる必要もなく、他人の目も気にせず、一族の責任なんてものもない…彼の生き方は、楽でいいと思う。

その他エピソード
鐘の剣(かねのけん)

★時計が飾られた大剣、その中の時計はすでに壊れている。

★奇抜な大剣。剣身には華麗かつ精巧な鐘が付いている。
シャンと響く鐘の音は使い手の戦闘を演奏する。
楽団が解散した後、大剣は酸性の水に浸かってしまったため、装飾の歯車は錆び、回ることができなくなった。
それにしても、致命的な武器である。

流浪楽団と共に行動する反逆者の名はクロイツリード。かつてはローレンスー族の一人だった。
この時代、学者と詩人は歴史を語らず、旧貴族は自らの堕落に気づかなかった。
そのため、クロイツリードが剣を振るった時、旧貴族は恐れ慄いた。

反乱は失敗に終わったが、彼の処分内容は不明である。ある意味、彼の血統が証明されたのかもしれない。
爵位を剥奪された後、彼は亡き同士の志を受け継ぎ、貴族政権の転覆を目的とする秘密結社を作り上げた。
そして、遥か西方から訪れた異民族の戦士が起こした反乱に協力することになる。

クロイツリードの組織はずっと機能していたという噂がある。
モンドを護るため、西風騎士の代わりに騎士道の精神に背く汚い仕事を請け負っていたそうだ。
また言い伝えによると、「幼い狼」ルースタンも大団長の名義でこの無名の組織を運営していたという。

旧貴族大剣(きゅうきぞくたいけん)

★かつてモンドを支配した旧貴族の大剣。高級素材を使ったため、長い年月が経っても新しいまま。貴族が戦闘時に使う武器でもある。

★かつてモンドを支配していた旧貴族に使われていた長剣、その材料と細工は極めて凝っている。
よって、長い年月が経った今でも、切れ味はそのまま。
戦いは貴族の責任の一つだった。
領土と民を守るために、平和を壊す魔物と戦う。
しかし記録によると、彼らは最終的に自分の使命を忘れ、人を喰う怪物となっていた。

ある研究によれば、今は西風騎士団に禁じれらた闘技の始まりは、
貴族の間で行われた祈祷であった。

やがてそれは、ローレンスによって権力者の娯楽となった。
最終的に騎士団によって禁じられるも、祈祷文の一部は今も残っている。

「モンドの千風よ、我は友と、同胞と、仇敵と、剣と刃が交差する音を鳴らそう、血と汗を汝に捧げよう」
「進むべき道を導く風よ、我が困窮した時には、前へ進む力を与えたまえ。我が迷った時には、善悪を見分ける知恵を授けたまえ」

旧貴族秘法録(きゅうきぞくひほうろく)

★かつてモンドを支配した貴族の配下であった魔導師が、記録した史話。

★精美な巻物。封蝋されているため、時間が経っても、腐らず蝕まれずに残った。
宮廷魔法使いの魔法研究が載っている巻物。中身は今みても先鋭的な内容である。
宮廷魔法使いの仕事は各地の管理や魔物の退治である。それ以外に、貴族の教師も担当する。
巻物には歴史、問題解決、地方管理、文化知識がたくさん書かれている。
そのため、旧貴族の統治を終わらせた後に、宮廷魔法使いもモンドの外に追い出された。
旧貴族を善に導く彼が責任を果たせなかったからだ。

モンド成立当初、ローレンス一族の主母ヴァニーラーレは人々を率い、
神の奇跡を称えるため、広場に巨大な神の石像を作らせた。

神像の下に刻まれている銘文は、昔各集落のリーダーがモンドを永遠に護ると誓った誓約の言葉である。
しかし、時の流れにつれ、ローレンス一族は先代の願いに背き、神像も倒された。
賢明な宮廷の魔法使いたちも、その歴史と誓約をなかったことにした。

西風騎士団の時代になり、神像は再建された。
だが、誓約の言葉は永遠に忘れられた。

祭礼の弓(さいれいのゆみ)

★西風騎士団でよく使われる弓。優れた弓使いだけがその優れた性能を発揮できる。

★東にある海を一望できる崖で、古の住民は時と風の神を一緒に祭った。
「風が物語の種をもたらし、時間がそれを芽生えさせる」という思想が、度々両者を混同させた。
この弓は開拓を語るもの。その難しさを示す。
もともと引けない弓だったが、時の風で強靭さと柔軟さを両立させた。

この弓はかつて誇り高いローレンス一族が所有していた。
遠い昔、彼らは雪の中に道を拓く勇者を演じた。

祭祀演劇の第1章は開拓者が力と知恵で大地を征服することを描いた。
長い歴史の中、例え祭祀自体がなくなっても、彼らはそう演じ続けた。

しかし、その信念は歪んでいった。結局彼らは自分を征服者、王者だと考えた。
歪んだ道を歩んだ末、彼らはモンドの風の寵愛を失った。