共律官
場所:フォンテーヌ廷地区・フォンテーヌ廷・パレ・メルモニア
どんなものにも正しい測定基準がある…私はそういう仕事のほうが好き。
①「ほうが好き」?
→うん、この間までやってた広報部の仕事比べたらね。
前職じゃ、一部の同僚たちの考え方がまったくもって理解できなかった。あいつら、頭の中で滝でも流れてたんじゃないのかな?きっとそのせいで理性が全部押し流されちゃったんだ。
「パレ・メルモニアの正面に最高審判官様の胸像を立てるべきだ!」――
まったく、これ以上仕事場に来る非関係者を増やしてどうするの。
②測定基準について…
→それが今の私の仕事の大事なところ。
知っての通り、違うエリアに暮らしている人の、計測に対する感覚は違う。
ある人たちが一本の縄を四分の一メートルだと思ってるとするでしょ。そしたら、別の人たちが「その四分の一メートルってのは一体どのくらいの長さだ?」って、つっかかってくる。
私の仕事はそういう揃わないものを揃えて、代わりとなる共通の名前をつけること。例えば「メルモニアメートル」とかね。
…今のはただの例だから、真に受けないでよ。
③さようなら。
→さようなら。