エティエンヌ

速記者
場所:フォンテーヌ廷地区・フォンテーヌ廷・パレ・メルモニア前

うーん…これは難題だ。

①あなたは…
→うん?失礼、少し考え込んでしまっていた…
僕は法廷の速記者だが、今抱えている仕事は全て処理し終えたはずだ…他に何か手伝いが必要かな?
ー①法廷について…
→法廷はここにないよ。事件の捜査はエリニュス島のエピクレシス歌劇場で行われるんだ。
あそこには神が創造した最も公正な審判マシナリー…「諭示裁定カーディナル」がある。それは審判官たちが判決を下したあとに機能する、二重の保険でもある。
僕はただの速記者にすぎない。ただひたすら、歌劇場内に起きた全てを記録するだけだ。
ー②何に悩んでるの?
→ああ…事件の審判は僕の仕事じゃないが、何度も経験していると、自分だったらあのどっちつかずの難しい問題をどう対処するだろうかとつい考えてしまうんだ。
プロセスと結果、どっちがより重要なのだろうか…?
情理と法理…バランスを取る方法はないのか…?
使え切れないほどの時間とモラがあったとして、僕は何を選択すべきだろうか…?
…失礼、いつの間にか脱線してしまったな、はは。実際はどれも僕と関係のない問題だ――だろう?

②邪魔したね。
→大丈夫。さようなら。